全国1億3千万人の国民の皆様、長らくお待たせしておりました(待っていない?)。第三回目となりました、「世界の極東で税金を叫ぶ!ログ。」です!
気がつけばもうすぐ五月。いくら景気が冷え込んでいるとはいえ、春は毎年やってくるのですね。・・・なんてのんきなことを言っていると本気で怒られそうですので、さっそく今日の本題へ!(汗)
一度は耳にしたことがある方もいらっしゃると思いますが、今回は「タックスヘイヴン」にまつわる個人的に興味深い話をさせていただきます。
タックスヘイヴンとは、税金が免除される、もしくは著しく軽減される国・地域を指します。
タックスヘイヴンは、その税率の低さから、脱税やマネーロンダリングが多発する場所でもあります。そのような犯罪の防止策のひとつとして、OECD(経済協力開発機構)の作成したタックスヘイブンブラックリストを公表することが、今月4月2日にロンドンで行われたG20で決定されました。以下は、そのブラックリストとグレーリストの一部国の抜粋です。
ブラックリスト(脱税の疑いがあっても税務情報の交換に応じない国・地域)
コスタリカ、ウルグアイ、フィリピン、マレーシア(ラブアン)
グレーリスト(OECD基準に従うと約束したが実施に至っていない国・地域)
アンギラ、バハマ、バーレーン、ベリーズ、バミューダ、BVI(英領バージンアイランド)、ケイマン諸島、クック諸島、ドミニカ国、ジブラルタル、リベリア、マーシャル諸島、モナコ、オランダ領アンティル、パナマ、バヌアツ
今回、新たにグレーリストに追加された国
オーストリア、ベルギー、ブルネイ、チリ、グアテマラ、ルクセンブルク、シンガポール、スイス
個人的に気になったのが、このスイスのグレーリスト入りです。
(ちなみに上の写真はアメリカです、すいません。)
国際市民団体タックス・ジャスティス・ネットワーク(TJN)によると、05年推定で、タックスヘイヴンに預けられている富裕層の資産は総額約11兆5000億ドル(約1130兆円)、脱税額は年約2550億ドル(約25兆円)にのぼるとされています。驚くべきことに、そのほぼ3分の1がスイスに集中しているともいわれています。
一方、「ストップ・タックスヘイヴン悪用法」導入を目指すオバマ米政は、米富裕層の資産隠しを助けていたスイス最大手の金融企業に目をつけました。米国内での営業資格剥奪を突きつけたのです。
最終的に、スイス政府はG20での要請をうけ、情報の透明性確保に協力することを約束しました。米政に対しても、1934年の銀行秘密法以来の守秘義務を緩和し、脱税が疑われる顧客の情報をOECDルールに沿って外国当局に提供する方針を表明しました。
スイスの銀行の守秘義務は、ナチスの迫害、弾圧からユダヤ人や労働組合を守る歴史的な役割を演じてきました。数百年間培ってきた、誇り高き歴史を踏みにじられたスイス政府は、このような突然の宣告に「抵抗」するため、OECDからG20向けの基金13万6000ユーロ(約1770万円)を凍結するという行為に出たのです。「額は少ないが抵抗を示すための象徴的かつ強固な行為」というわけで、スイスの抗議がいかに強いかを強調したわけですね。
今後のスイス政府の動向、ゴルゴ13の報酬振込先には要注意ですね(失礼)。
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