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路線価の上下に一喜一憂
路線価の上下に一喜一憂

路線価の上下に一喜一憂

(1)路線価は土地の相続税評価額の計算に使用します

路線価とは、主に市街地の道路に面している宅地1平方メートルあたりの相続税評価額のことで、路線価方式が採用される土地の相続税評価額は、「所有している宅地の面積×補正を加えた路線価」により計算します。国税庁は、毎年7月にその年の1月1日時点の路線価を公表しています。この路線価は土地取引の指標となる公示価格の8割程度の水準となっています。

 

(2)今、路線価は上がっているの、下がっているの

平成29年7月に国税庁から公表された全国の最高路線価は、銀座の鳩居堂前(4,032万円/平方メートル)で、平成28年に比べて約26%上昇しています。県庁所在地別に最高路線価の対前年変動率をみた場合、最高路線価が上昇もしくは横ばいとなっている都市がほとんどで、地域差はあるものの、やはり上昇傾向にあると考えられます。

 

(3)相続財産に占める土地の割合は

これも国税庁から公表された平成28年の相続税申告状況に基づく試算ですが、相続財産に占める土地の評価額の割合は約4割程度を占めています。土地のウェイトは預貯金より高く、路線価の上下は相続税額の負担の増減に直結してきます。

 

(4)まずは、自分の土地の現状把握を

ただし、実際に相続税を計算する過程では、一定の要件を満たせば土地の評価が下がる特例がいくつかあります。まずは自分が持っている土地の評価がどのくらいになるかを把握し、評価減対策をじっくり検討していきませんか。

 

というわけで、「路線価の上下に一喜一憂」